2020/01/18-19 「わたスキ♡2020」レポート【マウンテンスポーツ同志会】



行ってまいりました~。

個人的に、15年ぶりにバックカントリースキー一式を新調したため、「今シーズンは滑るぞー!」と気合が入り、滑り系企画をいろいろ組んでおります。

で、今回のは普通にスキー場で技術練習する企画なので、かるーい気持ちで、映画『私をスキーに連れてって』から「わたスキ」というイベント名にしてみました。ちょうど世代的に我々にドンピシャだしな。映画はテレビで1、2回観た気がするけど、ストーリーはあまり頭に入ってないレベルw なんとなく、スキーが若者のマストのレジャーで、男女が仲良くなる場(というのは幻想の部分大なんだけど)であった時代を30年ぶりに再現したい、というのが、なんとなくのコンセプト。

企画の出だしは、スキーインストラクターの資格を持つH川秀さんと進めていました。後で聞いたら、H川秀さんは毎年スキーシーズンが始まる頃、必ずこの映画を何回か観て、気持ちを高めるのだそうw

で、企画の途中から加わったのがA部さん。これも後で聞いたんだけど、A部さんはおそらく何百回レベルでわたスキを観ている超本格派なのでした。

で、このお二人に企画内容をほぼ丸投げでお任せしていたら、いつの間にか『わたスキ』で登場するさまざまなシーンをリアルに再現する(=要は、80年代バブル時代のスキー風俗とかスキー技術とか)合宿に昇華してしまったのでした。

参加者は16人。スキーのレベルはさまざまで、「20年ぶりのスキー」とか、毎年1回で万年初心者とか、スノーボードでバックカントリーにバンバン入るけどスキーは未経験とか、いろんな人が集まりました。


●1日目

割と普通に、スキー技術レベルで2班に分け、まじめに講習しました。でもその前に、スキーのカッコいい担ぎ方とか、逆に初心者でかわいさを強調する持ち方とかを繰り返し学習w


1日目の朝礼。スキー道具はレンタルの人も多数

スキー板のモテる担ぎ方から徹底指導っw

SAJ公認指導員と某スキー専門誌編集長によるレッスン。真面目にやります


さあ、夜からが本番。夕飯後、広い大広間を貸し切り、まずはスキーの基礎技術のDVDを鑑賞。今日、コーチ陣がいろんな表現方法で伝えようとしたポイントが、映像でわかりやすく解説されます。言語、視覚、さまざまな方法で技術の肝の部分が刷り込まれていきます。
参考:
https://www.yamakei.co.jp/products/2813035280.html

続いていよいよメインイベントです。『私をスキーに連れてって』鑑賞会~。もう、夜9時半を過ぎ、そろそろ眠っちゃう人も出てくるかと思いきや、誰一人寝ずに真剣?に鑑賞。それもこれも、各場面で交わされる、皆さんの蘊蓄が面白すぎる! 特にA部さんのマニアック過ぎる解説にはあきれるほど(いったい何回観て、そのうえでどんだけ調べてるんだろうか?)

映画鑑賞会。マニアによる詳細解説付きよ♥️

●2日目
今日は班分けをやめて、天気がよさそうだし、全員でスキー場最高点の奥ダボスゲレンデをめざずことに。
菅平高原スキー場の最高点にて


何本かレッスンおよび自主練習をやった後は、みんなで「トレイン」「ムカデ」「フォーメーション」など古典的なゲレンデ遊びをやりましたよ。特にムカデとフォーメーションは一体感を得るのに絶対に欠かせません。こういうのはなんかただの遊びに見えますが、実際やってみると、ポール練習と同じく、動きを規制されたなかでスキー操作をするという意味で、かなりよい練習にもなると感じました。

わたスキ必須アイテム①「トレイン」

わたスキ必須アイテム②「ムカデ」



わたスキ必須アイテム③「フォーメーション」


そして、やってみたかったのが、スキーを雪に突き刺し、背もたれにして寝そべって休む、というやつ。やってみたら、どういう構造でバランスを保っているのかがわかりました。

スキーベッド。最近やってる人を見かけませんね



わたくし的にいちばんびっくりしたのは、スキー初体験のAっちゃんが2日間で見る見る上達して、2日目午後には中級斜面をパラレルで爆走するまでになったことでした(本人の運動神経のよさも大いに関係してはいるけど)。


■総括
なんか今のスキー場って、ただ真面目に滑りを追求してる人がほとんどで、昔のようなレジャー感覚の人って、ちびっこ連れの家族くらいしかいない。

30年くらい前までは、スキーってもっと「イベント」だったんですよね。何かを期待させる<ワクワク感>があるっていうのかな。この『わたしをスキーに連れてって』は、まさにそういう時代背景を映しているんですね。だからそれを観ると、ある種の気恥ずかしさとか、懐かしさとかが、ない混ぜになった気持ちで観てしまうんです。

でも、2020年の今でも、大の大人たちが、マウンテンスポーツでもある<スキー>ではしゃぎ、楽しめるってことが、よーくわかりました。こんな気持ちでスキーができたのは、ほんとに何十年ぶりだろう? もう、無茶苦茶楽しかった!!

で、帰ろうとして、ホテルの駐車場で1台の車がエンジンをかけたら、ギアがニュートラルになってなくて前進してしまいエンスト、前輪が溝にはまる、という痛恨のミス。ホテルのトラクターで牽引してもらって脱出成功、という顛末でした。映画中でもセリカがスタックするシーンがあったので、同じようなシーンを撮影することができました。

「雪道スタック」シーンは期せずして撮影完了!!


この「わたスキ♡」はシリーズ化して、2021年も開催しましょー。幹事の皆さん及び次回企画の参加者の皆さん、もっと『わたスキ』の再現率を高めてまいりましょう! あの名場面「バーーンッ」のシーンを撮り逃したので、そこは確実に押さえてまいりましょう。

個人的には、スキー技術をもっと高めて、やっぱりバックカントリーをもっと楽しみたい! そして、「わたスキ」などを通じてみんなでスキー技術を向上させて、バックカントリーに入る仲間を増やしたいかなー。(文=宮崎)


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